
ピンク・フロイドが、ロシアとベラルーシのデジタル・プラットフォームから、バンドの曲とギルモアのソロ曲を削除すると発表しました。
バンドのツイッターには、次のように綴られています。
「ロシアのウクライナ侵攻を強く非難する世界を支持し、1987年以降のピンク・フロイドの楽曲とデヴィッド・ギルモアの全ソロ曲を、本日よりロシアとベラルーシの全デジタル音楽プロバイダから削除します」
この中には、バンドがロジャー・ウォーターズ脱退後にリリースした1987年のアルバム『A Momentary Lapse of Reason(鬱)』、1994年の『The Division Bell(対/TSUI)』、2014年の『The Endless River(永遠/TOWA)』と、ギルモアのソロ・アルバム4枚が含まれ、ギルモアは3月1日付のツイッターで次のように綴っていました(3月2日MLCニュース参照)。
「ロシアの兵士よ、君たちの兄弟を殺すのは止めてくれ。この戦争に勝者はいない。私の義理の娘がウクライナ人で、孫娘たちは美しい祖国を訪れたがっている。全てが破壊される前に、この戦争を止めてくれ。プーチンは去るべきだ」
なお、今回バンドが削除した作品にロジャー・ウォーターズの曲は含まれていませんが、ウォーターズは3月9日、ウクライナに住む19歳のファンから意見を求められ、SNSで次のように綴っています。
「あなたの手紙を読み、心中を察します。私はプーチンのウクライナ侵攻に嫌悪を感じています。犯罪的誤りでギャングの行為であり、即時停戦すべきです。西側の政府が、虐殺を止めるために必要な外交交渉の代わりに、ウクライナに武器を提供し、あなたの美しい国を破壊する戦火を煽っているのが残念です」
「この酷い戦争を終わらせるために、私にできることは何でもします。虐殺を促す旗振り以外はどんなことでも」